これからはじめる方の飼育講座
実際に飼育してみていろいろ調べたり経験してみて、こうした方が良いんじゃないかと思う飼育開始方法を記載します。※あくまで私的考えであり必ずしも正しいかどうかは判りませんし、いろいろな飼育方法があるので実際に飼育される場合は自己責任でお願いします。
初めに
最初にどんな水槽にしたいかを考えてから器具類を購入した方が後で後悔しにくいです。何を飼育するかで器具類など必要な物が変わりますしいろいろな商品が流通していますので購入前に良く調べる事をお勧めします。熱帯魚も犬や猫などと同様、生き物ですので飼うからには最後まで責任もって飼育して頂きたく思います。途中でどうしても維持できなくなってしまった場合は絶対に川や池などに放流せずに、ショップに引き取ってもらうか、里親を探して下さい。放流してしまうと環境に耐えれず死んでしまう場合が多いですが、生き続けた場合は生態系が狂い大変な事になる場合があります。実際にブラックバスなど各地で生態系を狂わしてしまった事例がいくつもあります。必要な器具類は水槽・濾過器・ヒーターがあれば飼育できますが、いろいろな問題が出てくる(以後記載)ので照明・エアーポンプも必要と言えるでしょう。水槽選び
飼育する魚にもよりますが、初めての場合は60cm水槽が無難だと思います。小さければ小さいほど水質を安定させるのが難しくなります。大きすぎると管理が大変です。アロアナなど大型魚を飼育する場合は成魚になった時の事を考え、それにあった大きさを選びましょう。60cm水槽は流通が多く比較的価格が安いです。水槽は、規格水槽・一体型のインテリア水槽・規格外水槽など色々ありますが、規格水槽が安価で他器具も揃えやすいので良いかと思います。素材はガラスやアクリルがメインで売れれていますが、アクリルは軽くて安価の代わりに傷が付き易いです。ガラスは傷が付きにくく透明度も高いです。フレーム付き・オールガラス・角が曲面の物などあります。デザインや使い勝手で自分に合った水槽を選びましょう。濾過器選び
濾過器には上部式・外部式・外掛け式・水中フィルター・底床フィルターなどあります。それそれ長所・短所がありますが、飼育スタイルに合わせて濾過器を選びましょう。●上部式
45p以上の規格水槽は通常上部式で問題は無いでしょうが本格的に水草も飼育したい場合はCo2が空気中に拡散されてしまいあまり向きませんが、上部式でも水草水槽は可能だと思います。一番水槽との一体感があります。
●外部式
濾過能力が高く、Co2も逃げにくいので外部式にすれば間違い無いですが、比較的高価なのと置き場所を必要とします。本格的に水草を飼育したい場合は外部式が一番です。
●外掛け式
45p以下の小型水槽の場合に使用することが多いです。簡単に設置できフィルター交換も簡単ですが、生物濾過を考えるとあまり良いとはいえませんが、スペースの無い小型水槽には向いています。
●水中フィルター
濾過能力はあまり高く無いですし、水槽内に入れるので水槽内が狭くなりますが、小型水槽ならメインで使用可能かと。稚魚用水槽などに向いていると思います。サブフィルターとして使用可能です。
●底床フィルター
底砂の下に引くので小型水槽でも邪魔にならず底砂自体を生物濾過として使用するので濾過能力も良いと思いますが、底床の掃除が必要です。上部式と連結できるのも有ります。
照明選び
水草飼育には照明は必ず必要ですし、観賞時にも有った方が魚の発色が良く綺麗に見えます。水槽上部に載せるタイプが一般的ですが現在は色々なタイプも販売されています。60cm水槽で20w型2本が基本だと思いますが、水草飼育の場合は入れる水草に合った光量が必要になるでしょう。蛍光管も水草に効果的な物や魚を綺麗に見せる物など種類も豊富に販売されていますので自分に合った蛍光灯を選びましょう。ヒーター選び
ヒーターはサーモスタットが必要な物とサーモスタット一体型とサーモスタット内臓温度固定型と有りますが、サーモスタットとヒーターが分離した物が一番良いかと思います。ヒーターは消耗品なのでサーモスタットと別の方が後々便利ですし、魚によって適応温度が違うし、病気治療時は温度高めにできるので温度を変える事ができるサーモスタッドが一番便利です。ヒーターの熱量はパッケージに記載してあると思いますが、45p水槽で100w・60cm水槽で150w・90センチ水槽で200wが通常ですが、σ(・_・)は基本より50w高いのを使用しています。水換えバケツ用や故障時用にもう一つあると便利です。エアーポンプ選び
エアーポンプは水槽にあった圧力のを選びますが、水槽を2つ3つと増やす予定の人は圧力の強いのを買い分岐させる方が電気代や器具代の節約になるでしょう。形状もいろいろあり、ある程度圧力調整できる物や2本・4本とエアーホースを刺すことができる物もあります。エアーストーンも色々有りますが価格や材質・大きさなど自分に合った物を選びましょう。圧力に有る程度合わせたストーンを選ばないと水槽内で暴れたり綺麗な気泡が出にくい場合があるので注意しましょう。ストーンは使用する前に水に漬けておくと気泡が綺麗に出やすくなります。底砂選び
底砂は結構悩みます。。。水草にはソイル系が良いのですが、寿命が短いです。天然砂利は海で採取された物が多いので、水草や弱酸性を好む魚の飼育には貝殻や珊瑚が含まれている場合は薬品で貝殻などを溶かしてから使用する方が良いでしょう。アルカリ性へ傾く砂や酸性へ傾く砂など水質に影響する砂も多々有りますので環境にあった砂選びは重要です。購入後水洗いが必要な砂はしっかり念入りに水で洗い濁りがほとんど出なくなるまで洗う事が大切です。ソイル系は長期使用すると粒が壊れ泥状になってくるので定期的に交換が必要です。水草を入れないのであれば底砂は無しでも良いと思いますが、濾過バクテリアの繁殖場にもなるので通常は有った方がいいと思います。コリドラスなどは細目の砂が良いと思いますし、ディスカスなど逆に砂が無い方が良い場合も有ります。何を飼うのか決まってる場合は詳しい人やお店の人と相談するのが一番かと思います。濾材選び
濾材はいろいろありますし、濾過器の種類でも変わりますが、上部式や外部式の場合純正のスポンジだけでは生物濾過の能力に欠けるので、リング状やブロックの濾材がお勧めです。一番上に物理濾過としてスポンジを入れて、下にはリング状やブロック濾材をひきつめれば生物濾過と両方の濾過で浄化能力向上します。外掛け式や水中フィルターは専用の濾材を使用します。その他
Co2が多く必要な水草を飼育する場合はCo2を添加する為のボンベ等必要になります。餌やカルキ抜きは当然必要です。有ったら便利なのは、水換え用にメモリと蓋の付いたバケツとそのバケツに入れるヒーター・苔取り用スポンジ・器具類掃除用スポンジ&ブラシ・大型ピンセット・水抜きポンプ・病気用にプラケースや隔離箱・トリミングバサミなどですが、実際に飼育してみて必要と思った物を順次買い揃えていくのが良いでしょう。
水槽の置き場所
水槽の置き場所は、安定の良いしっかりした場所に置かないと、セットした水槽はかなり重たいので弱い棚の上や不安定な場所は危険です。なるべく日差しの入らない場所が良いと思います、直射日光が当たる場所は避けた方が無難です、日光により夏場の温度上昇や日差しにより苔の大繁殖に繋がります。どうしても窓際など日差しが当たりやすい場所に置く場合は前面以外は光が入らないように光を遮断できるもので囲み、前面も日差しが入る時間帯は黒いアクリル板などで目隠しをした方が良いです。水槽設置・水作り
新品の水槽や器具類は一度水洗いした方が良く、洗剤は使用しない方が無難です。どうしても洗剤を使用する時は必要以上にすすぎをしないと危険です。水洗い必要な底砂は濁りが無くなるまで洗います。1.水を入れた水槽の移動は困難なので設置場所に水槽を置きます。
2.底砂を入れます。水草を植える場合は奥側を高く、前面を低くなるように入れます。
3.カルキ抜きした水を水槽3分の1位まで入れます。
4.水草を植えます。水草を入れる場合は最初からできるだけ多く入れたほうが苔が出にくいです。
5.器具類を取り付け、水を定量まで入れます。
6.保護剤・バクテリアの元など薬品を入れかき混ぜます。苔が大繁殖するので水草肥料はまだ入れない方が良いです。
7.濾過器とヒーターを作動させ放置します。Co2添加する場合は添加も開始します。
水槽設置後は水の濁りやペーハー(PH)が不安定など問題があるので、1週間位経つまで生き物は入れずに、濾過器・ヒーターを作動させたまま放置します。初期水槽に良く出る、パウダー状の茶色い苔が出てくる場合がありますが、水が安定してくれば出なくなると思うので気にしない方が良いです。白い水垢がエアーホースや吸盤・ヒーターのゴム部分などに付く場合が有りますが、その場合は水垢が付いてい器具を取り出して洗い、再度取り付けます。白い水垢もバクテリアが繁殖し水質が安定すればほとんど出なくなります。スネール(極小の貝)が発生した場合は見つけ次第水槽から除去します。苔同様完全除去は諦めて大発生しないように心がける位しかできないと思います。1週間位経過後に、バクテリアは生物が居ないと繁殖はしないのでパイロットフィッシュとして、数匹魚を入れます。この時点では水質は安定していないので沢山の魚は入れない方が無難です。水換えを3日に4分の1又は1週間に3分の1など、こまめに水替えをして水質悪化を防止します。最初の1ヶ月は病気になりやすいのでパイロットフィッシュで様子を見ながらバクテリア繁殖を待ちます。茶色の苔が酷い場合はオトシンクルスを入れれば食べてくれます。オトシンクルス・ネグロが一番お勧めです。産毛の様な苔はヤマトヌマエビが食べてくれますが、苔が足りないと水草を食べるので、ミナミヌマエビの方が良いかも。徐々に魚を増やしバクテリアが繁殖し、水質が安定するまでは水質に注意が必要です。調子が良い水槽でも緑色の斑点状苔やヒゲ状苔は出てきます。完全に苔の無い水槽は不可能で、プロの水槽でも多少苔は有ると聞きますし、ショップの水草にも多少苔は付いている状態が殆どだと思いますので、苔が大繁殖しないように上手に苔と共存していくしかありません。
最後に
照明時間は少なくても多すぎても苔の原因になります、日光を避けて照明を一日8時間前後にして、毎日できる限り規則正しくした方が良いと思います。夜間は水草も酸素を求めますので、夜間は酸欠に注意しましょう。発酵式などで夜間もCo2を与える場合は、夜間のエアーレーションをお勧めします。水草の無い水槽の場合は24時間エアーレーションし、水草水槽の場合は照明点灯時間はCo2をし、消灯時はエアーレーションする事をお勧めします。苔を食べる魚など居ますので、苔対策として導入する事をお勧めします。前途に述べたように苔がまったく出ない水槽はありえないと思いますので上手に苔と付き合って行く事が大切です。もし、全く苔の無い水槽があったとしたら、それは水草・魚・バクテリアなどの生き物が生きるのに適してない水が入っている水槽と言っても良い位だと思います。餌も与えすぎは水質悪化に繋がりますので回数・量を決め、毎日同じ時間に与えるようにした方が良いです。残り餌を食べてくれるコリドラスなどを入れると食べ残しが減りますが、コリドラスは大食なのでコリドラス用餌も与えるようにした方が良いと思います。それでは、素晴らしいアクアリウムの世界を楽しんでください^^
